> hokudai > forb2 > 授業内容

授業内容(情エレB2)

あくまで例です。ご了承を。
シラバス 要確認。
内容は2022年度の情報であり、偏見・誤認を含んでいる可能性があります。

ちなみにB2向けの科目はすべて必修(生体情報の学部共通科目以外)です。
学科共通科目はクラス別、コース専門科目はコース別に履修します。
B3になると学科共通科目がなくなり、コース専門科目を必修や必修選択で履修します(しかし選択科目でも基本的に選択の余地はない、つまり必要単位=選択科目の選択肢)。


情報エレクトロニクス演習

通年/演習週1コマ/1年で1単位
電気回路演習(春)・情報理論演習(夏)・電磁気学演習(秋)・情報数学演習(冬)で構成される不定期開講の演習科目。
「1回でも欠席する」or「1回でも再提出を提出しない」と落単。
欠席する場合は正当な理由が必要(期末試験と同じような感じ)。

ここで「演習」とは何か説明しておく。
演習は授業資料閲覧や友人との相談、TAや教授への質問が可能な試験に近い問題演習のことである。
演習時間開始とともに出題され、演習時間終了とともに解答を提出しなければならない(その日じゅうや次回授業までに提出すればいい演習もあるが、情エレ演習は演習時間内に提出が必要)。
よく言えば、授業内容をしっかり理解しているか確認できるいい機会なのだが、(期末試験のときだけ出来ていればいい講義科目と異なり)継続して勉強していなければ苦戦する科目でもある。

電気回路4回、情報理論2回、電磁気学4回、情報数学2回の全12回。
通年科目だけれど、12回しかないのでほとんどが休講日。
しかし、情エレ演習の時間に対応する授業の講義を行う場合もあるので、休講の日が続いても、その時間に予定を入れてはいけないと言われる。
実際、講義のコマ(2コマ)のうち1コマと情エレ演習の1コマの2コマで講義を進める授業や、講義の休講分の補講を情エレ演習の時間に行うということがあった。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
電気回路(春)
情報理論(夏) ABC共通問題 ABC共通問題 ABC共通問題
電磁気学(秋)
情報数学(冬)

学科共通科目(数学系)

応用数学Ⅰ+応用数学演習Ⅰ

前期/講義週1コマ・演習週1コマ/講義2単位・演習1単位。
線形代数(前半)とベクトル解析(後半)。
全学教育の「線形代数学Ⅱ」を取っていれば前半は復習。
後半で線積分や面積分、体積分も出てくるので、微積も必要。
ここでちゃんとやっておかないと後期の電磁気で大変なことになる。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席あり
演習 対面/出席あり
課題 毎週
中間試験 対面試験
期末試験 対面試験

応用数学Ⅱ+応用数学演習Ⅱ

春ターム/講義週2コマ・演習週2コマ/講義2単位・演習1単位。
微分方程式の解法。微分方程式を解くために偏微分、ラプラス変換、フーリエ級数も学習する。
週4コマもある超ハイスピード科目で、さらには春タームが終わる前に期末試験を終える。
同じく春タームの「電気回路」の過渡解析で使うので、当然と言えば当然。
ラプラス変換や、(フーリエ級数から発展する)フーリエ変換もこれからたくさん使っていくことになる。
(信号処理とか線形システムとか)

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席あり
演習 対面/出席あり
課題 毎週
中間試験 なし
期末試験 対面試験

応用数学Ⅲ

秋ターム/講義週2コマ/講義2単位。
複素関数。高校数学でいうところの複素平面の続き。
いままでなぜか「簡単だし、知ってるよね?」で済まされていたオイラーの公式がやっと教科書に出てくる。
解析関数、数列(ベキ級数、テイラー級数、ローラン級数)、積分(留数積分)の話。
最終的に(いままで思い付きで置換しないと解けなかった)実数積分が複素数の世界を経由することで簡単に解けるよ、というのをやって終了。

(Bクラス)授業時間内に演習問題提出で出席。出来不出来は問わないとのこと。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席演習
課題 なし
中間試験 なし
期末試験 対面試験

情報数学

冬ターム/講義週2コマ/講義2単位。情エレ演習(冬)あり。
離散数学のこと。
高校数学の組合せ、確率、集合、n進法から始まり、関数(全射・単射・全単射)、論理演算、論理ゲートと論理回路、述語論理、グラフ理論まで学ぶ。
同じ冬タームのディジタル回路と論理回路の部分で被る内容がある。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/ライブ/出席あり
課題 隔週(任意課題)
中間試験 なし
期末試験 対面試験

学科共通科目(情報系)

コンピュータ工学

春ターム/講義週2コマ/講義2単位。
情報系の単語的な基礎知識を扱う。
コンピュータのしくみ(コンピュータアーキテクチャ)。2進数の計算やノイマン型コンピュータの処理のしくみを学習。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面
課題 毎週出席課題
中間試験 レポート課題
期末試験 レポート課題

計算機プログラミングⅠ+計算機プログラミング演習

前期/講義週1コマ・演習週1コマ/講義2単位・演習1単位。
情報系の実習的な知識を扱う(実際に手を動かす)。
C言語の基礎を学び、演習課題としてプログラムで回答する。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席あり(オンライン可)
演習 対面/出席あり(オンライン可)
課題 ほぼ毎週
中間試験 なし
期末試験 ABC共通レポート課題 ABC共通レポート課題 ABC共通レポート課題

情報理論

夏ターム/講義週2コマ/講義2単位。情エレ演習(夏)あり。
情報量と符号化の話。
確率と対数を酷使する。エントロピーも出てくる。
情報をできるだけ短い0/1で伝えるための情報源符号化と、情報を訂正できるように送る通信路符号化をできるようにする。
人間が読める・取り扱える情報と、保存・送信用のコンピュータが扱う情報を、変換する時の効率をよくするには?という話。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/オンデマンド
課題 授業内演習(出席)
中間試験 なし
期末試験 対面

計算機プログラミングⅡ

秋ターム/講義週2コマ/講義2単位。
計算機プログラミングⅠに引き続きC言語。
C言語の特徴であるポインタを扱えるようになるのが主題。
Ⅱの方は演習とセットじゃないので、演習時間が少ないのが大変かもしれない。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/演習課題提出で出席
課題 なし、出席演習課題を授業時間内に毎回提出
中間試験 なし
期末試験 なし

信号処理

秋ターム/講義週2コマ/講義2単位。
計算機で行っている電圧波形(アナログ信号)から離散値(ディジタル信号)への変換について。
アナログ信号から離散時間信号への変換を計算で行う。
実際学ぶのは、サンプリング定理、フーリエ変換、離散時間フーリエ変換、z変換、離散時間システム(伝達関数)、フィルタまで。
メディアネットワークコースの画像解析論の基礎部分(1次元バージョン)らしい。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席あり
課題 毎週(しかし易)
中間試験 なし
期末試験 対面

線形システム論

冬ターム/講義週2コマ/講義2単位。
迷った結果情報系に分類したけど、実際やる作業はほとんど数学。
システムとあるが、このシステムは制御システムのシステムであり、内容は制御工学である。
(個人的に科目名と内容のイメージの不一致が一番大きかった)(どうして線形制御工学という科目名じゃないんだろう)
この科目の主題はフィードバック制御システムの設計である。
フィードバック制御というのは現在の状態(温度とか)に応じて出力(ヒーターなど)を変更して状態(温度とか)を一定に保つこと。
これを聞くと工学なのだが、実際やるのは信号処理でやった伝達関数とかの計算。
線形という名前だけあってベクトルと行列を酷使する。
それに伴って、線形代数学Ⅱや応用数学Ⅰでは発展扱いだったジョルダン標準形やモード分解を使った固有値問題もやる。
線形代数学Ⅱ、応用数学Ⅰ、信号処理の上位科目という印象だったので、個人的には難易度高めだと思った。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席あり
課題 数回、オンデマンド回は毎回
中間試験 なし
期末試験 対面

学科共通科目(電気系)

電子デバイス工学

前期/講義週1コマ/講義2単位。
電気系の単語的な基礎知識を扱う。
電子の動きと半導体の話から、ドープ(真性半導体を正孔の多いp型にしたり電子の多いn型にしたりする)、pn接合ダイオード(電流が一方通行)、バイポーラトランジスタ(電子回路で使う)、MOSFET(電子回路、ディジタル回路で使う)、光デバイスまで学ぶ。
最初は計算が多くて大変だが、単語だけは覚えておくこと(電子回路、ディジタル回路で使うため)。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面
課題 毎週出席課題(授業外)
中間試験 対面
期末試験 対面

電気回路

春ターム/講義週2コマ/講義2単位。情エレ演習(春)あり。
電気系の実習的な知識を扱う(実際に計算を演習する)。
高校物理の電気回路をより簡単に解く方法を教わる。
メインは高校の時ちょっとしかやらなかった交流回路。
キルヒホッフの法則(第1法則をKCL(キルヒホッフ電流法則)第2法則をKVL(キルヒホッフ電圧法則)といいます)から始まり、複素表示とフェーザ表示、交流回路解析、テブナン・ノートン等価回路、閉路・節点解析、2端子対回路(行列使います)、過渡解析(高校の時やったスイッチとコンデンサを使う回路を微分方程式で解く)までを学ぶ。
計算ばっかりなので好き嫌いありそう。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席あり
課題 なし/毎週持ち込み可の小テスト
中間試験 ABC共通対面 ABC共通対面 ABC共通対面
期末試験 ABC共通対面 ABC共通対面 ABC共通対面

電子回路

秋ターム/講義週2コマ/講義2単位。
電気回路とは違う科目。
キルヒホッフ、2端子対回路(電気回路でやった)、ダイオード、バイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ(電子デバイス工学でやった)を使う。
逆に新しく登場するのはオペアンプ(演算増幅器)くらい?
これらの部品を組み立てて電子回路にしたときに、電圧・電流にどういう効果を与えるか(スイッチ・加算・減算・微分・積分など)を計算する。
なので実際にする作業は計算。
知識問題も出るので全体的に把握しておく必要あり。
講義資料はABC共通で、期末試験もABC共通問題・共通会場で実施。
採点も共通らしいが、明らかに再試になる人数にクラス間の偏りがある(半数が再試のクラスもあり)。なぜだろう。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席なし 対面/出席なし 対面/出席なし
課題 毎週出席課題(ABC共通) 毎週出席課題(ABC共通) 毎週出席課題(ABC共通)
中間試験 なし なし なし
期末試験 ABC共通対面 ABC共通対面 ABC共通対面

電磁気学

秋ターム/講義週2コマ/講義2単位。情エレ演習(秋)あり。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 対面/出席あり
課題 なし
中間試験 なし
期末試験 対面

ディジタル回路

冬ターム/講義週2コマ/講義2単位。

2022年度 Aクラス Bクラス Cクラス
講義 ABC共通対面/出席なし ABC共通対面/出席なし ABC共通対面/出席なし
課題 なし なし なし
中間試験 4回の持ち込み可小テスト(ABC共通) 4回の持ち込み可小テスト(ABC共通) 4回の持ち込み可小テスト(ABC共通)
期末試験 ABC共通対面 ABC共通対面 ABC共通対面

コース専門科目(情報理工)

・情報理工学入門(前期)
・情報理工学演習Ⅰ(後期)
・コンピュータシステム(秋)
・ネットワークとクラウド(冬)


コース専門科目(電気電子)

・電気電子工学演習Ⅰ(前期)
・電気電子工学実験基礎(後期)
・応用電気回路(秋)
・量子力学(冬)


コース専門科目(生体情報)

・細胞生物学(前期)
・分子生物学Ⅰ(春)
・現代物理学概論(前期)(学部共通科目・選択科目)
・生物工学概論(前期)(学部共通科目・選択科目)
・分子生物学Ⅱ(秋)
・生体医工学基礎(冬)


北大情エレが結構キツい件について ~春タームの授業を振り返る~
独断と偏見による北大情エレ科目別難易度ランキング 2年前期編
生体情報の専門科目について書かれているので参考になるかも。


コース専門科目(メディア)

・メディアネットワーク演習Ⅰ(通年)


コース専門科目(電気制御)

・力学基礎(春)
・応用電気回路(秋)
・電気制御システム演習Ⅰ(後期~3年前期)


その他

情報理工学コース以外のコースは、
・情報社会及び情報倫理(秋・週1・1単位)
・情報と職業(秋・週1・1単位)
をB2に履修できる(選択科目)が、卒業要件の単位数には参入できない(教職科目)。
(情理ではB3が開講期。)

「情エレB2のための」topに戻る