コース(情エレB2)
情報エレクトロニクス学科に移行を考えているB1や情報エレクトロニクス学科に移行/分属が決まったB2のためのまとめ。
平成26年4月にコースの改変(合併と名称変更)とコース専門科目のカリキュラムの変更が行われました。

以下、コースごとの概要。
例) 工学部でのコース名/情報科学院でのコース名
情報理工学コース/情報理工学コース
情報工学コースとコンピュータサイエンスコースがくっついてできた一番大きなコース。
情報系のことは「だいたい」ここでできる。
「だいたい」というのにはメディアや(ハードウェアでない)通信、(ハードウェアでない)ロボットも含むことに注意。
そのため、情エレを目指している人の理由はこのコースですべて解決してしまう可能性がある。
このコースのイメージとしては、「数学+情報」の感じ。
情報理工学と言うとプログラミングばっかりやっているイメージかもしれないが、実際は想像以上に数学と向き合うことになる。
研究は、「アルゴリズム」、「オペレーティングシステム」、「(ビッグデータの方の)スーパーコンピュータ」、「人工知能」など。
電気電子工学コース/情報エレクトロニクスコース
・コースHP
情エレで2番目に大きなコースであり、情エレのエレの方のメインコース。
大学院で情報エレクトロニクスコースに名前を変えるが、学部の情報エレクトロニクス学科と間違えないように。(紛らわしい)
このコースのイメージは、「電子+電気+電子系材料(+通信+量子)」という感じ。
具体的には、「半導体」、「集積回路」、「光」、「量子通信」、「量子コンピュータ」、「(ハードの)コンピュータ」など。
スーパーコンピュータは情報理工の方だが、量子コンピュータはこっちのコース。
通信というのは情理やメディアの通信と被る部分もあるが、こちらのコースではハード寄り(ケーブルとか電磁気とか)。
コンピュータのしくみと一言で言っても様々あるが、オペレーティングシステム以上のレイヤ(OSよりソフト側)は情理、OS未満のレイヤ(OSよりハード側)は電電、のイメージ。
ちなみに情エレ内で唯一B2から実験科目がある。(なんとB2~B3で実験基礎~実験Ⅴまで6科目もある!他コースはB3前期に実験Ⅰ、B3後期に実験Ⅱを実施する。しかし実際の量の差はそれほどないのかも)
生体情報コース/生体情報工学コース
・コースHP
情エレの中でも特殊な生物系のコース。
生物のことばかりかというとそうでもないし、生物と情報半々かというとまたそうでもない。
イメージとしては「生物学+工学(情報・・・?)」の感じ。生体工学です。
研究は、「遺伝子学」、「光を用いた医工学」、「神経工学」、「イメージング(簡単に言えば、体内の調べたいものに着色する技術)」など、生体の中の情報を対象に扱っているのだが、
授業は多種多様で、「シミュレーション」や「データ解析」などの情報系の授業から、「応用電気回路」という電気系の授業、「応用物性工学」という電子系の授業、「応用光学」や「量子力学」などの光工学や量子系の授業まである。
もちろん生物系の授業が一番多く、B2では他コースが情報や電気を学ぶ中、生物を一から学ぶので、時間割が大変なことになっている。
大変ではあるが、その分幅広い、という感じ。
(一番未来あるコースな気はするが、)今のところ情エレの中で最も不人気(情エレ内最低移行点)である。
そのために、農学部や理学部生物(理生とは同じくらいから滑り止めにはならないかな…?)の下位志望にする人がいるかもしれないが、生物系の授業が受けられそうだからという理由での志望はあまりおすすめはしない。
理由は、B2の学科共通科目で他4コースに合わせた情報系科目、電気系科目が必修で存在するからであり、数学や物理は避けられないからである(所詮工学部なので)。
情報、電気、電子、生物、全般に触れてみたいなら十分ありだと思う(もちろん興味なくても授業の単位修得が何とかなる人なら問題は無し)。
メディアネットワークコース/メディアネットワークコース
・コースHP
情報系のサブコース。
工学部の中で(情報理工と並んで)最も人気があり、レベルは高い。
イメージは、「メディア(画像・映像・音楽・自然言語)+(ワイヤレス)通信」。
研究は、「メディアの表示(ホログラム・[コンピュータ上の]シミュレーション・サイバー空間)」「(データの)分類(認識・解析・理解)」「ワイヤレス通信(無線ネットワーク・モバイル通信)」など。
「言語メディア理解論」や「音声メディア応用論」のような、若干文系要素を含む授業はここのコースだけの特徴。
ちなみにB2の授業数は情エレ内最小で1つ(コース専門科目「メディアネットワーク演習Ⅰ」)しかない。
電気制御システムコース/システム情報科学コース
・コースHP
電気やシステム工学をメインとしたコース。情報系第三のコースとも言える。
情報系の移行点が高騰し始めたタイミングで難しくなり始めたコース。
情理やメディアに行けなかった人が流れ着いている印象。
大学院のコース名にもあるようにギリギリ情報系のこともやっている。
しかしメインは電気(電気電子の方は電気もあるがより電子がメイン)なので電気の授業・研究も多数ある。
イメージとしては、「『電気+機械+情報』+制御」で、ハードからソフトまで幅広くやっていて、それらを制御している、そういった感じ。
その、「制御」の部分がシステム工学にあたる(システムという言葉は様々な場面で用いられ、言ってしまえば曖昧な言葉であるが、理系でsystemとは「系」のことを指し、システム工学では「制御系」について扱う。例としてはフィードバック制御(エアコンの温度制御など))。
情報系よりの機械(=つまりロボティクス)ができるのはここのコースだけ(機械知能工学科は四力とかの古典的?産業機械なので、近年流行ってる方の機械(つまりロボット)とは違う)。
具体的には、「ロボティクス(ロボット工学)」、「情報モデリング」、「[実物の]シミュレータ」、「メカトロニクス」、「省エネ」、「電力」など。
当然数学も使うが、数学と言っても情理のような離散数学よりも、行列を用いた線形代数を酷使するイメージがある。
ちなみに、電気電子とは同じ科目名の専門科目がいくつかある(応用電気回路、応用電磁気学、電気エネルギー工学など)が、コースごとの授業展開なので、内容には若干の差異があるかもしれない。
各コースの時間割は 時間割のページ へ。
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